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Active Directory または LDAP との同期

この記事は、LDAP または Active Directory サービスから Bitwarden 組織にユーザーとグループを同期するための Directory Connector の使用開始に役立ちます。Bitwarden は、以下を含む最も一般的な LDAP ディレクトリサーバー用の組み込みコネクタを提供しています:

  • Microsoft Active Directory

  • Apache Directory Server (ApacheDS)

  • Apple Open Directory

  • Fedora Directory Server

  • Novell eDirectory

  • OpenDS

  • OpenLDAP

  • Sun Directory Server Enterprise Edition (DSEE)

  • 一般的な LDAP ディレクトリサーバー

サーバーへの接続

以下の手順を完了して、LDAP または Active Directory を使用するようDirectory Connector を構成設定します:

  1. Directory Connector デスクトップアプリを開きます。

  2. 設定(Settings)タブに移動します。

  3. タイプ(Type)のドロップダウンから、Active Directory / LDAP を選択します。

    このセクションで利用可能なフィールドは、選択するタイプによって異なります。

  4. 次のオプションを構成設定します:

同期オプションの構成設定

tip

構成設定が完了したら、その他(More)のタブに移動し、同期キャッシュをクリア(Clear Sync Cache)ボタンを選択して以前の同期操作との潜在的な相反が生じないようにします。詳細については、同期キャッシュをクリア(Clear Sync Cache)を確認します。

以下の手順を完了して、Directory Connector を使用して同期する際に使用する設定を構成設定します:

note

Active Directory を使用している場合、これらの設定の大半は、あらかじめ決定されていることから表示されません。

  1. Directory Connector デスクトップアプリを開きます。

  2. 設定(Settings)タブに移動します。

  3. 同期(Sync)セクションで、必要に応じて以下のオプションを構成設定します:

同期フィルターの指定

ユーザーとグループのフィルターは、任意の LDAP 互換検索フィルターの形式の場合があります。

Active Directory は、標準的な LDAP の指示や指令と異なり、検索フィルターを書き込むためのいくつかの高度なオプションと制限を用意します。Active Directory の検索フィルターの書き込みについては、こちら

note

ネストされたグループは、Directory Connector 内の単一の参照先で複数のグループオブジェクトを同期することができます。これを行うには、メンバーが他のグループであるグループを作成します。

サンプル

objectClass=user、および cn(一般名)(マーケティング(Marketing)を含む)を備えたすべてのエントリについて同期をフィルタリングするには:

Bash
(&(objectClass=user)(cn=*Marketing*))

LDAP のみou(組織単位)のコンポーネントが dn(識別名)(マイアミ(Miami)またはオーランド(Orlando)のいずれか)を備えたすべてのエントリについて同期をフィルタリングするには:

Bash
(|(ou:dn:=Miami)(ou:dn:=Orlando))

LDAP のみ)たとえば、すべての ou=Chicago エントリ(ou=Wrigleyville 属性にも一致するものを除く)などの式に一致するエンティティを除外するには:

Bash
(&(ou:dn:=Chicago)(!(ou:dn:=Wrigleyville)))

AD のみヒーロー(Heroes)グループのユーザー向けに同期をフィルタリングするには:

Bash
(&(objectCategory=Person)(sAMAccountName=*)(memberOf=cn=Heroes,ou=users,dc=company,dc=com))

AD のみ)ディレクトリまたはネストのいずれか経由で、ヒーロー(Heroes)グループのメンバーであるユーザー向けに同期をフィルタリングするには:

Bash
(&(objectCategory=Person)(sAMAccountName=*)(memberOf:1.2.840.113556.1.4.1941:=cn=Heroes,ou=users,dc=company,dc=com))

同期のテスト

tip

同期をテストまたは実行する前に、Directory Connector が正しいクラウドサーバー(例:US または EU)、あるいは自己ホスト型サーバーに接続されていることを確認します。デスクトップアプリまたは CLI を使用して、方法を確認します。

Directory Connector がディレクトリに正常に接続し、希望のユーザーとグループを返すかどうかをテストするには、ダッシュボード(Dashoboard)タブに移動して今すぐテスト(Test Now)ボタンを選択します。上手く行った場合、ユーザーとグループは、指定された同期オプションフィルターに従って、Directory Connector ウィンドウにプリントされます:

同期のテスト 結果
同期のテスト 結果

自動同期の開始

いったん同期オプションフィルターが構成設定されてテストされたら、同期を開始できます。以下の手順を完了して、Directory Connector との自動同期を開始します:

  1. Directory Connector デスクトップアプリケーションを開きます。

  2. ダッシュボード(Dashboard)タブに移動します。

  3. 同期(Sync)セクションで、同期開始(Start Sync)ボタンを選択します。

    または、1回のみの手動同期を実行するために、今すぐ同期(Sync Now)ボタンを選択しても構いません。

Directory Connector は、構成設定された同期オプションフィルターに基づいてディレクトリのポーリングを開始します。

アプリケーションを終了したり閉じると、自動同期が停止します。Directory Connector をバックグラウンドで実行し続けるには、アプリケーションを最小化するか、システムトレイに隠します。

note

Teams Starter プランの場合、メンバーは10人に制限されます。10人以上のメンバーを同期しようとすると、Directory Connector はエラーを表示して同期を停止します。

Active Directory との同期 トラブルシューティング

Active Directory インスタンスから同期する際に値の上限に達しました:

Active Directory のMaxValRangeは、デフォルトでの設定が1500です。グループのメンバーなどの属性に1500を超える値がある場合、Active Directory は空のメンバー属性、および MaxValRangeの値を上限とする、別の属性上の切り捨てられたメンバーのリストの両方を返します。

  • Active Directory の最大グループのメンバー数よりも高い値に MaxValRange ポリシーを調節することができます。ntdsutll.exe ユーティリティを使用して Active Directory LDAP ポリシーの設定にあたっての Microsoft ドキュメンテーションを参照してください。

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